塩野香料では、香りのトレンドを追求し、お客様や消費者のニーズを先取りした香料素材の開発を行うために、顧客に向けたフレーバー、フレグランスの開発業務を行う「フレーバー開発」、「フレグランス開発」と、同部門をサポートする「素材・技術開発」の3分野から研究開発を行っています。

フレーバー開発

香りの中でも、食品に香りと味の一部を付与するものを「フレーバー(食品香料)」といいます。塩野香料では、1921年に我が国初となる国産エッセンス「扇印エッセンス」を開発して以来、飲料、菓子、冷菓、アルコール飲料、乳製品、歯磨剤、タバコなど、それぞれの製品の特性に適したフレーバーを提供してきました。塩野香料では、皆様の豊かな食卓を支えるべく、時代のニーズに対応したさまざまなフレーバーを開発しています。

  • スイート

    代表製品:飲料や菓子、冷菓など

  • セイボリー

    代表製品:レトルトカレーやカップラーメンなどの加工食品

フレグランス開発

食品以外のものに香りを付与するものを「フレグランス(香粧品香料)」といいます。塩野香料の目的は、香りを通じて皆様の生活をサポートすること。取扱分野は、香水などのファインフレグランスはもちろん、コスメティックやトイレタリー、ハウスホールドやエアケアなど多岐に渡ります。塩野香料では、使用感や機能性にも充分に留意しながら、香りのトレンドを追求したさまざまなフレグランスを開発しています。

  • ファインフレグランス / コスメティック

    ファインフレグランスやコスメティック商品に使うトレンディな香り。ヘアカラーの基材臭などを消すために、マスキング性を高めたものもございます。
    代表製品:香水、オーデコロン、化粧水、乳液、ヘアカラー、etc

  • トイレタリー

    シャンプーやボディソープなどに使うキャラクター性のある香り。
    代表製品:シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、石鹸、入浴剤、etc

  • ハウスホールド

    洗剤や柔軟剤に適した、清潔感に特化した香り。残香性を高めたものもございます。
    代表製品:洗剤、柔軟剤、住居・家具用洗剤、トイレ用洗剤、殺虫剤、etc

  • エアケア

    お線香やキャンドル、芳香剤など、空間を演出する様々な香り。
    代表製品: 芳香剤、お香、リードディフューザー、キャンドル、etc

自分たちで悪臭をつくることも……

香料メーカーでは、悪臭を「マスキング」する効果を確かめるために、生ゴミの臭いやペットの糞便臭などを人工的につくることもあります。私たちの業界でいうマスキングとは、悪臭に対して別の強い香りをつくり、悪臭を覆い隠すこと。イメージしやすい例は、美容院で使うヘアカラーの基材臭でしょうか。この臭いを隠すには、その成分を分析し、どういった香りと相性が良いのか研究する必要があります。その際に必要とされるのが、マスキングの対象である悪臭というわけです。「敵を倒すには、まず敵を知ること」というように、「悪臭を隠すには、まず悪臭を知ること」が大切なのです。

素材・技術開発研究所

素材・技術開発研究所では、新規素材の探索や、新規加工技術の開発や新規合成香料の研究を通し、開発部への素材提供を行っています。主な業務内容は、「有機合成」「素材開発」「分析」「研究発表」4分野。また、製造部に向けて既存技術の見直しを行うことで、コストダウンと生産効率の向上も図っています。

潜在ニーズを汲み取る、独自の研究開発

同部署のもっとも大きな特徴は、顕在ニーズを追い求める従来の開発部と違い、潜在ニーズを先取りした研究開発を行っていること。時代を先取りし、見えないニーズやウォンツにも対応することで、他部署の業務を陰ながらサポートしています。

  • 有機合成

    長年にわたり蓄積された有機合成技術により、香料化合物の合成研究およびスペシャリティケミカルの創出を行っています。また、その技術(蒸留、抽出、カラム処理など)を応用し​、​素材開発も行っています。

  • 素材開発

    新規素材を開発し、フレーバー・フレグランス部門への提供を行っています。天然香料や合成香料を原料として落とし込むため、製造方法や処理方法を検討し、素材を加工します。

  • 分析

    市場のあらゆる香りを分析し、調合原料で再現するための可能性を探ります。市場のあらゆる香りを様々な機器(GC,GC/MS,NMRなど)、様々な手法により香りの成分を分析し、調合原料で再現するための可能性を探ります。

  • 研究発表

    「香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会 (TEAC)」を中心に、「日本化学会」「日本薬学会」「日本農芸化学会」「日本園芸学会」などの学会に参加。発表および論文投稿を通じて、塩野香料の研究の成果や技術力を対外的にアピールしています。